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虚構

読書感想文
元ライブドアの稼ぎ頭、宮内亮治氏のライブドアについての回顧録です。

・・・自身の免罪符の為の本なのか、真意は定かではありませんが、
ライブドア事件とは何だったのか、という事を当事者の視点から書かれている、
非常に貴重な本です。

似たような本に、「社長失格」がありまして、
内容とかもなんとなく似ていますが、読み物としては、、、
社長失格」のほうが上手に書かれていると思いますが・・・さて。


宮内氏が堀江氏と出会ったころから、そして別れ、未来への決意まで、
著者自身のライブドア時代をすべて網羅している点で非常に貴重なお話です。

細かいところで非常に慎重に、繊細に表現を配慮しているところも感じられ、そういった、
「文章の組み立て方」、「表現」、「書くべきことと書かないべきところのメリハリ」など、
執筆に対する姿勢からもとにかく筆者の人柄、仕事に対する姿勢などがこの1冊に
集約され、表現されているような気がします。


けだし残念なことに旧ライブドアの本体(笑)、すなわち、
著者の宮内氏が率いたフィナンシャル部門についてはあまり言及しておらず、
「本当に興味があるのはそのへんなんだけどさっ、おいっ」、と思ったり思わなかったり。

全体として著者の想いというか言い訳というかがそれなりに上手に表現されていて、
著者自身の本当はまじめで優しいところも、なんとなく詠み手を切なくさせる
一因になっているかもしれません。
ただ最後のほう、著者自身の今後のビジネスチャレンジのくだりは(全体の1/6位ある)、
本としては無いほうがよかったなぁ、とちょっと残念。著者自身は書きたかったんでしょうけど、
この蛇足がなければもっと書物としての品格が上がっていたんじゃないかと、残念。


世の中に表の顔と、裏の顔があるとすれば、この本で著者は、
ライブドアの「表から真ん中までの顔」を上手に顕してくれたのではないかと思います。

私個人の考えとしてはやっぱり、ライブドア(事件)の本質というものは、
もう少し裏っ側に潜んだアレのような気がしてるんですけど、
皆さんはどうお考えなのででしょうかね・・・

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