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不機嫌な職場

読書感想文

不機嫌な職場
なぜ社員同士で協力できないのか

講談社現代新書

著者: 高橋克徳
出版社: 講談社
サイズ: 新書
ページ数: 205p
発行年月: 2008年01月

メールで黙々と仕事をする機会が多くなり、コミュニケーションが希薄になりがちないまどきの会社、
「どうしたら社員が楽しく働ける職場づくりができるのか」というのが本書のテーマ。

人やコミュニケーションの本質にたちかえり、
挨拶の重要性や交換(ギブアンドテイク)の考え方と効用などを効果的に応用して、
人の本質的側面から「不機嫌な職場」を分析し対策することをすすめています。

わかりにくくて申し訳ないですが、要するに
「みんなでなかよくたすけあう雰囲気を作るためのコツはこうじゃん?」
みたいなことが書いてあります。
真新しいアイデアみたいなのは書いてありません。

アマゾンの評価を見るととにかく評価数も多く、全体的にほとんど星4つ以上の絶賛本です。
ベストセラーらしいです。

上記レビューの中で「中身の薄いビジネスレポートのようだ」と表現している評がありましたが、
私はまさにこの類の(あまりよくない)印象をうけました。

「コンサルが職場の雰囲気というものについて好き勝手なことを書いて、
みんなこうしようよっていってる本」だと思います。

しかも「ホワイトカラー/IT系 限定本」です。
間違っても「そんなこと考えてる暇があったら足場組んどけみたいなガテン系」は読んじゃ駄目です。
(フリーターとニートは可。事務系は「もっと不機嫌な職場」だから不可。)

書の中で「がんばってる企業」として3つ取り上げられていますが、
ちょっとこの選び方もなんか。(Google/サイバーエージェント/ヨリタ歯科クリニック)

その深さはともかく、説明の丁寧さと明快な文章は非常に理解しやすい本になっているので、
少なくとも、こういう風に思ってる人がいる、という事を認知するためにも、
「職場の雰囲気が良くなくて・・・」と悩んでる若者や中間管理職の人は、
一応知識として読んでおくのも悪くないと思います。

でも世の中、
コンサルの言うことをそのまま聞いて、
うまくいくとは思いませんよ。


だいたい最近の経営者は(本田宗一郎風に言うなら)、
金を使うことばかり考えていて、頭を使うことをしなくなってるから、
社員だってみんなそうなってっちゃってるんです。

確かにこの本に書かれているように、不機嫌な職場は存在するし、
みんなで考えてみんなで取り組めば、何か良い成果も出るかもしれませんけど、
やはりもっと大きな波が全てを押しつぶしてしまうことのほうが多いと思います。

見方を変えれば、「安月給が原因で不機嫌な職場」の、
経営者の言い訳に使われるような気もしないでもない。

不機嫌でもいい、
逞しく育ってほしい。

と、父は願う、今日この頃。


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