八日目の蝉
2009年8月 2日(日) 02:12 JST

ほんとうに何年ぶりかに、「この小説なら、読んでみようかな」と思って。
不倫相手の夫婦にできた赤ちゃんを誘拐して逃亡する女の人の話。
男女の駆け落ちの、母娘バージョンって感じで、話のあらすじは、
ほんとうに、たいしたことないんですけど・・・
じゃぁ何が読みたくてこの本を手に取ったのかというと、
「母(女性)がみている娘(同姓の子供)というものを、ストレートに表現している」
というようなレビューをどこかで見たからです。
母と娘って、本当に仲がよくて羨ましいと思うときもあり、
本当に仲が悪くてどうなってんだと思うこともあり。
でもやっぱり(男のわたくしには絶対にわかりっこないかもしれない)、
母の娘に対する何か得(え)も知れぬ想い
みたいなものって、やっぱりあるような気がして。
アマゾンのレビューなんかでも好評のようで、女性読者が多い、、、
基本的には涙ながし系でよかった的な感想が多いようですが、
中には「男性には絶対理解できない」なんてレビューも、、、
いや、なんとなくこの(キュア)パッションは感じるよ・・・
おかしな宗教団体の生活とか、ホテルの住み込みで生活とか、
現実的にもちょっとありえない展開もあり、長編ということで、
中だるみして読むのがつらい部分とかありますけど、、、
登場人物がそれぞれ各人の視点に切り替わって、その人物の固有の感情と
表情をストレートかつ大胆ににつづっていく手法は、
あぁ、じょうずだなぁ、すごいなぁ、って素直に感じさせてくれます。
小説として十分面白いんですけど、やっぱりなんというか、
女性(母、というほど枯れていない)の理不尽に湧き出る母性と世界観が、
ほんとうに素直に発露されているんじゃないかと思います。
当初の目的、母の娘に対する視点というのはちょっとわかんなかったですが、、、
「女の母親の世界観に触れる感動」
というのが確かにあって、これがこの本でいちばんよかったのだと思う。
・・・ちょっと重たくてしんどいかもしれませんが。
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